ポータブルバッテリー 車中泊に最適なのは?
ポータブルバッテリーがあれば車中泊も快適に過ごせます!
携帯やカメラの充電、冬の電気毛布、夏の扇風機、調理、ライトなど…
電気を使えることにより、車中泊の車内をくつろぎの空間に変えることができます!
でも…どれを選んだらよいか分かりませんよね…
今回は、車中泊歴20年の私が、実際に使ったものも含めて、
車内での使い勝手の良さ、機能性などから
ポータブルバッテリーの選び方と、おすすめの製品を紹介していきます!
ポータブルバッテリーの機能比較
ポータブルバッテリーとは、本体内蔵のバッテリーに電気を蓄えて、外部の機器に電気を給電できる機器のことです。
利用目的に合わせて、容量を選ぶことができ、使用する電気機器に合わせて様々な出力口(ソケットやUSB)などがあるのも特徴です。
まずは、ポータブルバッテリーに備わっている機能を把握して、どんな機能があるのか、それぞれの機能が自分たちの車中泊スタイルに合っているか、を検証しましょう!
①容量と定格出力
電池の容量
目的は電源の確保、ですので、何といっても大事なのは、電池の容量になります。
用途がざまざまな車中泊には、
電池容量が500Wh以上のものがおすすめです。
冷却ファンやディスプレイ表示などに電力が消費されるため、実際に利用できる電気量は表示の80~90%になります。これはどの商品にもいえることです。
500Whがどの程度のものか、下記のコラムを参照してください。
500Whの容量があれば、冬は電気毛布、夏は簡易な冷蔵庫や扇風機を十分に使用できる容量になります。
定格出力
電気機器を動かすのに大切なもう一つが定格出力です。
例えば、(私の体験談ですが…)私はエスプレッソが好きなので、コーヒーメーカーを持って車中泊旅行へ出かけました。バッテリーにつなぎ、エスプレッソを作ろうとしたところ… うまく作動しません…
コーヒーメーカーは、一気にお湯を沸かすことから、いっときの消費電力が高い!
調べると消費電力は500Wですが… これを一気に消費するため、定格出力を超えてしまうため、作動しなかったと考えられます。
このように、全体の消費電力と、最大出力電力の両方を考えておく必要があります!
電気機器の消費電力(参考)
電化製品の消費電力がこちらです。
充電や同じパワーでずっと使うモノは、容量だけを確認すればよいですが、コーヒーメーカーやドライヤーなど、一気に電力を使うモノは定格出力が足りるかを確認する必要があります!
電気毛布や扇風機などは、強弱によって大きく変わりますので、中レベルの場合の目安として参考にしてください!
・スマホ充電 13W
・パソコン充電 30W
・電気毛布 60W
・扇風機 50W
・サーキュレーター 25W
・デスクライト 20W
・小型テレビ 60W
・コーヒーメーカー 500W
・ドライヤー 1200W
ルームライトや、小型のテレビなどは500Whあれば十分なので、用途が広がりますね!
ただ、コーヒーメーカーやドライヤーを使用するのには、出力が足りないため、さらに上の容量、出力が必要になります!
最近では災害時に活躍したケースも多く、起こってほしくはないですが、車中泊用に買っておいた電源が、災害時に役立ったという話も聞きます。
災害時に使用した方の話を聞くと、1,000Whの容量があると安心できるとのことでした。
それ以上の容量のバッテリーもありますが、容量が大きくなればなるほど、本体が重くなってき、扱いが大変になります。
②周波数
日本東側と西側では周波数が違います。これに合わせて、電気機器を購入した場所によっては、それぞれの地域に合わせた周波数の家電になっていて、どちらか一方にしか対応できない機器もあります。
周波数が異なると機器が正常に動かず、故障することもあります。両方の周波数に対応しているものや、切り替え可能なものもありますので、良く確認しておきましょう!
これは、バッテリー側にも、使用する電気機器側にも言えますので、双方を確認しておくことをお勧めします。
③出力波形
以外と知られていませんが、電気の出力には、二つの波形があり、対応する家電が変わってきます。出力波形の種類は2種類、「正弦波(せいげんは)」と「矩形波(くけいは)」です。
自身がつなぐ予定の家電製品に対応している出力波形かを確認しましょう。
パソコンやスマホなど精密機器に給電するなら正弦波
シンプルな作りの家電製品の使用がメインなら矩形波(くけいは)
凹凸上の直線的な出力波形を矩形波と呼びます。家庭用の家電製品は正弦波に対応して作られているものが多いため、矩形波のポータブル電源は用途が限られます。とくに、コンピュータが搭載されている家電製品は正常に動作せず、最悪の場合は故障する可能性があるため使用を避けましょう。
ただし、ホットプレートや白熱電球などのような、コンピュータを搭載していないシンプルな作りであれば使用できるため、そのような家電製品をメインに使用する人は矩形波でも問題ないでしょう。
④出力ポート
ポータブルバッテリーには、様々な出力ポートが設置されており、いろんな機器に対応しています。主には、AC出力ポート・DC出力ポート・USBポートの3種類です。各出力ポートの特徴を把握して、自身の用途に適している商品かどうかを確認しましょう。
家庭用の家電製品が使える「AC出力ポート」
AC出力ポートとは、普段家庭で使っている、電気の差込口のことです。普段家で使用している扇風機や炊飯器などを、車中泊でも使用することが可能になります。
車載専用の家電製品がつなげられる「DC出力ポート」
DC出力ポートは、車載専用の家電製品をつなげられる出力ポートです。接続口はシガーソケットタイプが主流となっています。そのため、これらの家電製品を使用する頻度が多い、車中泊を行う人にとっては欠かせない出力ポートといえます。
モバイル製品の充電ができる「USB出力ポート」
スマートフォンやタブレット端末の充電をする際には、USB出力ポートが不可欠ですよね。直接つなげられるUSB出力ポートがあればより簡便に充電できます。
商品のなかにはケーブルにつながずに充電が可能なワイヤレス充電機能が搭載されているものもあります。この機能があるとさらに簡単にスマートフォンを充電することが可能になります!
⑤ プラスアルファの機能
絶対必要な機能にくわえて、あると便利な機能も紹介します!
ソーラー充電機能:太陽光を活用して充電できる
別売りのソーラーパネルを購入し、太陽光での充電が可能な商品があります。ソーラー充電の充電効率はそれほど高くはないため、充電時間は通常より必要になります。
カーチャージ機能:車内で充電できる
防水機能:外でも利用できる
ライト:懐中電灯やフロアライトして使える
パススルー充電機能:ポータブル電源本体を充電しながら給電が可能
ポータブル電源本体を充電しながら、スマートフォンなどへ給電することが可能なパススルー充電機能が搭載されている商品があります。この機能がついていれば、家電製品を使用しながら、同時並行でポータブル電源の充電が可能です。電池の特性上、放電しながら充電を行った場合、寿命が短くなる傾向が見られます。そのため、この機能は普段は極力使用せず、やむを得ない場合のみに活用しましょう。
⑥PSE適合性検査もチェック
⑦災害時緊急用に備え付け
おすすめのポータブルバッテリー5選!

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