派遣添乗員２０年の私が体験した、裏話、苦労話、他愛もないことから、とんでもないことまで、、ツアーに起こるハプニングなど綴っています！
海外編 オーストラリア 空港大事件①
高度一万メートル、、JALジャンボ２階席の後方、、
オーストラリアのシドニーを飛び立ってから、６時間ほど…
かれこれ３時間近く、添乗員の私の周りには
代わる代わるお客様がきて、
話しが止まらない…
「コアラにうんちをかけられた話」
「モノレール一人置いていきそうになった話」
「私の恋愛相談の話」
３時間前に後方のトイレに行った際に、鈴木さんと一緒になり、
後方のスペースで少し話していたところに、
皆川さんがきて、話だし、鈴木さんがせ
今度は最高齢の豊田さんもきて…
みんな、ツアーの３日目、、
ブリスベンからシドニーへむかう時のことを話したいのだ…
みんなで乗り越えたあのピンチを振り返り…
すでに思い出になりつつあるツアーを語りたいのでした…
「ＪＡＬのカウンター」
オーストラリア７日間のツアーは、お客様１８名でスタート！
東海岸を巡るツアーは、
初日にブリスベンから入り、ゴールドコースト
周辺を観光したあと、３日目に飛行機で、
シドニーへ移動し、周辺観光。
シドニーから日本へ帰ってくるというコースだった。
事件が起こったのは、３日目。
「ブリスベンからシドニー」への移動途中のこと。
その日は、みんなで朝食を食べたあと、
ブリスベンの空港へバスで行き、
午前便でシドニーへ行く、という予定だった。
朝食後、私はお客様より少し早く、
空港送迎の貸切バスへ行き、
ドライバーさんといくつか会話をし（かたことの英語で…）
お客様を待つことに。
恥ずかしながら、私の英語はとても堪能とは言えないレベル、、
添乗員は英語がペラペラと思っている方も多いようだが…
派遣添乗員の中には英語が全くできないくても、
海外添乗を何十本も経験しているという強者がたくさんいる！
彼らの口癖は、
「困った時は、日本語で伝えるのが一番！」
「かたことの英語より、日本語の方が、感情が伝わる！」
「最後の最後は、ボディランゲージだよ！」
だった、、、、。
かくゆう私も、よくある会話程度はできるものの
決して堪能ではない、が海外添乗もバリバリこなしている…
しかし、「かたことの英語」が、
大変な事件を招くのです！
話しはバスへ戻って、、
出発前にドライバーとした会話は、
ドライバー「（英語で）今日は国内移動でシドニーに行くんだよね！」
私「（英語で）そうです！午後はシドニー観光ですよ！」
ドライバー「（英語で）OKOK！それじゃ空港へ送っていくよ！」
私「（英語で）よろしく！」
しばらくすると、お客様がバスへ乗りはじめ、
全員揃ったところで、ブリスベン空港へ出発！
空港到着前には、バスのマイクを使い、
「ドライバーさんへのお礼」をみんなで発し、
空港へ到着すると、
みんなで横一列、大きく手を振りながら、
「サンキュー！」「グッバイ！」など口々に
バスを見送りました！
「それではついてきて下さい！」
みんなでぞろぞろと空港の中へ入っていき、
事前に確認した通り、、
「Aカウンター」へ行きます。
搭乗する航空会社は「日本航空（JAL）」。
ところが、「Aカウンター」につくと、、、、
「カンタス航空」の表示が…
「カンタス・・？」
「カウンターが変わったのかな…？」
手続きのカウンターや、
搭乗ゲートが変わるのは、
海外では、日常茶飯事…なので、
特にあわてもしなかっただが、、、
ＪＡＬのカウンターがどこへ変わったのかを
カンタスの係の方に聞こうとすると…
「（英語で）ＪＡＬのカウンターはどこですか？」
「WHAT？」
「OH… NO…」
「（英語で）日本航空のカウンターはどこですか？」
「ＮＯ… ＮＯ…」
「（英語で返事）日本航空はこの空港にはないよ」
「・・・・・」
「・・・・・？？」
「 WHAT？？」
「（英語で返答）だからこの空港じゃないって！」
何がなんだかわからずパニック…
後ろを振り返ると、、
お客様たちが、私を信用しきった顔で、
こちらを見ています、、、
私は、何がなんだかわからず…
とりあえず、お客様から遠くへ離れたくなり、
その場から、走って逃げたのである…
後半へつづく…
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